- 2024/11/27
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生活に緊張感を持たせるため、月に一度ほどブログを更新しています。 最近は腹立たしくも悲しい出来事が多すぎ、 そんな思いからのブログです。
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・・・社団法人は良心をもたぬといわれるが、或る国家もまたそうなのである。言いわけが合法的にできさえすれば、その利己的行動は大手を揮って天下の公道を横切る。愛国精神・団体精神などいう多くの美名嘉称でいかに多くの悲禍が将来せられたことであろうぞ。これは個人的利己主義からの業果よりもひどいものがある。そしてそれが通常、経済的利害または政治的威信の線に沿うて何かの形で損失を蒙る場合には、その損失は自ら集団の全面にわたりて分担せられねばならぬ。それ故指導者達は、自己のあらゆる行為に対して、十分の責任を感じ、また公共心という道徳感を深く抱かなくてはならぬのである。公共心に富むということは、それがそれだけで内容と実質が相伴うている時は非常に良いことであるに相違ないが、形の上で公心でも、質の上の私心であることがある。或いはあらゆるものを犠牲にしても排他性を極度に肯定するような場合には、われわれはその結果がわれわれをどこに落ち着かせるかを能く知るのである。われわれは今や全世界にそれが事実の上に示されつつあるのを目撃している。そして最も悲しむべき事は、われわれが無能・無力であること、而してこの向こう見ずな思考が避けられぬ終局へ近づきつつあるのを阻止し能わぬということである。われわれは多分、無始以来の過去から積んできた自分自身の業の必然の働きに服従しなければならないのであろう。われわれが今日自己の周囲のあらゆる面で目撃している、このほとんど絶望ともいうべき事態から、いかにしたら立ち上がることができるか、最も簡単な方法は、われわれが自己の無明に気が付くと共に、それによって業の足枷を打ち破ることである。・・・