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碧濤のひとりごと

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春異変

 つい2週間ほど前までは、沿道の雪がじゃまをして一車線分程度の道幅しか取れなかったのに、今は、日陰以外の雪はほとんど解けて、昔を思い返して比べると、ひと月は早い春の訪れのように思います。
 もう40年以上も前の春は、雪に埋もれていた馬糞が路上に顔を出し、早春の風に吹かれて、この時期独特の春のニオイがしていました。いよいよ春と思ったのもつかの間、すぐにまた吹雪き出して、「やっぱり北海道の春は遠いなあ」と、感じたものでした。
 最近は「早春」そのものが短くなっている気がしていますが、特に今年は一気に春が来た感じです。やはり、温暖化の影響なのでしょうね。
 交差点の信号待ちをしていた子どもたちは、何を嬉しそうに話していたのかは知らないけれど、この子たちが私の年齢になる頃の3月末には、桜も芽吹いているのかも知れないと思うと、北海道が北海道でなくなってしまうようで、穏やかな今日の日差しとは別に、何とも言えない寂しさをおぼえてしまいました。

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