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碧濤のひとりごと

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夕張問題

 夕張の現状について藤倉市長から直接お聞きする機会があった。生活保護世帯並みの給与で職員の意欲は削がれていないのか、残っている職員に過度の負担が掛かっていないのか、心配だった。
 市民や職員の悲惨さを説明する市長からは、「国、道、市、石炭関連企業、金融機関という5人の役者で作った夕張という舞台に、気づけば市しか上がっていない。応分の負担を分け合ってほしい」とのおしがあり、肉声の持つ力に対し、何とかお役に立ちたいものだと思った。
 私も夕張生まれ。生後まもなくその地を離れた自分に郷愁があるわけではないが、夕張問題を知りたいと目を通した連載記事の執筆者や、松下政経塾の研修報告者に縁があった。
 新聞連載レポート執筆の佐々木譲氏は夕張生まれで、高校も同じ。私の1学年後輩に当たる。また、夕張を研修地に飛び込んだ石井あゆ子さんは、松下政経塾に入る前の、道職員初任地が私の道職員としての退任地だという。 彼女が社会人入学した大学で、指導にあたったM氏には、今一緒に自治体支援のNPOをつくろうとお誘いを受けて行動を共にしており、夕張は半世紀を超えて再び巡ってきた因縁の地のような気がしている。

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