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碧濤のひとりごと

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日本の評価を落とすもの

 とんでもない馬鹿野郎がいたものだ。松本龍復興相のことだ。首相退陣だけのための確信的発言だとしたら、低能最悪の手段であり、本音だとしたら、慢心ここに極まれりを露呈したことになる。おそらくは本音なのだろう。その発言を叱責するでもなく、幹事長も官房長官も庇おうとするのだから、政界人の心底には同じ価値観が潜むと考えた方が良さそうだ。
 内閣府の「地域主権」トップページには「地域主権改革は、地域のことは地域に住む住民が責任を持って決めることのできる活気に満ちた地域社会をつくっていくことを目指しています。このため、国が地方に優越する上下の関係から対等なパートナーシップの関係へと転換するとともに、明治以来の中央集権体質から脱却し、この国の在り方を大きく転換していきます。」
とあるが、松本発言は、中央集権体質をよく顕している。
 「(水産特区は)県でそれコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々、何もしないぞ。だからちゃんとやれ。今、あとから自分(知事)が入ってきたけど、お客さんが来るときは、自分が入ってからお客さんを呼べ。いいか。長幼の序がわかっている自衛隊なら、そんなことやるぞ。分かった?」
 被災者の団結力や気概は世界に日本人の底力を示し、日本に対する評価を高めているが、権力の座におごる、政官学の似たような連中が、日本の評価を落としている。政権交代に何の意味があったのか、むなしさが消えない。

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