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碧濤のひとりごと

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無題

I think so. マイケル・サンデル教授は、「異なる道徳的信念に基づいて、公の場で理性的な議論を重ねるべきである」、「人は自分の属する共同体に多くを背負っている」とのも語っていた。多くの人間は、自分の所属する共同体に付随し、ついつい道徳的・倫理的規範を超えて行動する。冷静に見つめた時に、「人間として、人として行動しているか」を問うてみると良い。私は、そのように生きていきたい。「夕張問題」も、そのような目で見て考えてみたい。

JUSTICE

 ハーバード大学マイケル・サンデル教授の公開講座「JUSTICE」が人気だそうである。身近な難問を題材に「正義」を論じる授業で、NHK教育テレビで「ハーバード白熱教室」として放映された。今朝のニュースで、東大安田講堂で開催された公開講座の様子が一部(全体放映は10月31日の予定)紹介され、断片ではあったが考えさせられた。
 「わずか点数が足りなくて、東大を落ちた学生の親が、40億円を大学に寄付するから子供を合格にしてほしい」という状況が設定される。大学施設の充実に40億円は魅力だ。「厳格な試験なのだから、合格を認めるわけにはいかない」との会場意見は最初大勢だったが、教授のコメントでぐらつき出していく。そして、「東大生の親は高収入が多く、受験前に置かれた子供の勉学条件が公平でないのだから、合格点数だけを絶対視するのはどうか」、という会場意見が出てくる。「正義」とは何か。会場を思索の空気が包み、理性と道徳の葛藤の世界に引き込んでいく...。
 来年度、夕張に応援で派遣されていた職員の内9人は派遣を切りあげられる。ことし3月策定した再生計画では、退職者の半数程度しか新採用を認めないことになっている。来年は2人退職だそうだから1人の採用しか認めないということになる。市は採用計画を変更し6人程度採用したい意向だが、道は「国の理解は得にくい」として、職員派遣を市長会に再要請する方向でいきたいという。
 再生計画にいう借金の完済予定は17年後だ。今43才以上の職員はみな定年でいない。人口推計には生活苦から“逃げ出す”人口は考慮されないから、推計以上の人口減少は、再生計画の更なる遅延を招く恐れもある。
 生活保護世帯並みの給与では、市職員募集に対し応募がどれほどあるか疑問だが、仮にあったにしても必要な職員の半分しか補充できないのだから、道庁からの派遣はその再生後さえ引き続きなされなければならない。真の再生はあり得るのか。何より本当の債務者は誰なのか、の疑念は残ったままだ。
 国・道・市を主催者として、無理なら、国・道は来賓でもいい。夕張の再生問題も同じように公開講座「正義(JUSTICE)」として考えてみたいものだ。

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無題

I think so. マイケル・サンデル教授は、「異なる道徳的信念に基づいて、公の場で理性的な議論を重ねるべきである」、「人は自分の属する共同体に多くを背負っている」とのも語っていた。多くの人間は、自分の所属する共同体に付随し、ついつい道徳的・倫理的規範を超えて行動する。冷静に見つめた時に、「人間として、人として行動しているか」を問うてみると良い。私は、そのように生きていきたい。「夕張問題」も、そのような目で見て考えてみたい。

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