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碧濤のひとりごと

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非常事態

 臨時国会も終盤に入った矢先の、11/24、北朝鮮による延坪島砲撃事件が起きた。この奇襲攻撃に対応して、急遽11/28から12/1迄、米韓合同軍事演習が行われることとなったが、中国漁船衝突事件をめぐる官房長官や国交大臣の問責決議にこだわる野党には、政権交代の方が一大関心事らしく、国民感覚とのズレを感じる。国会は26日、衆参とも全会一致で「北朝鮮に対する非難決議」を可決したが、それのみで政治責任をあたかも済ませたかのように見えることも腹立たしい。
 今回の事態は、毎年来る台風や、10年に一度ほどの大地震へ備える程度にも、脅威がないと言えるのだろうか。現実にミサイルが落ちてから「政府の対応責任を追及する」、などと野党がもし言うなら、何も高い報酬で平和ボケした議員に国の将来を信託する意味はない。同様に、「起こってもいないことに民衆の不安を煽る議論をするのは・・」、などと国会答弁を回避していられる事態でもないはずだ。
 ミサイルが実際に落ちた場合の被災者の医療ネットワーク、原子力発電所周辺の住民避難、在日朝鮮人への暴行阻止、我が国の専守防衛の国際アピールなど、素人でも考えられるいくつもの懸案事項がある。自衛隊や警察や消防の連携が実際検討されているのか、あるいは指示しているのかも気になる。会期を延長するなら国防議論の方が優先されるべきなのではないのか。被害を最小限に抑えるための努力に与党も野党もない。
 首相は、軍事演習が終了するまでの間、全閣僚を都内で待機させ、緊急事態発生時には1時間以内に所管省庁に登庁することなどを指示した。それだけなら、何をかいわんやである。
 「予想外の事態だった」とは、十分な備えと検討をなしたもののみに許される言い分である。

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